第16回 J. S. バッハのモテット(その2)
今年2016年の定期演奏会です。追悼式に用いられたと考えられているバッハのモテットを2曲取り上げ、その他死にまつわる作品を選曲致しました。前半にはハインリヒ・シュッツの《音楽による葬儀》op.7を全曲演奏いたします。この作品は1636年、シュッツの良き理解者であった、ハインリヒ・
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サリクスの目標
そちらの方にも書きましたが、サリクスの当面の目標は、
J. S. バッハのモテット全曲演奏会と、全曲録音です!
様々な演奏団体がバッハのモテットを録音しているのに何
第15回 J. S. バッハのモテット(その1)
J. S. バッハのモテット
モテットというジャンルは、13世紀以来様々な種類の楽曲に対して用いられましたが、バッハの過ごしたころには「宗教的な歌詞を持つ声楽曲」という漠然とした意味で用いられていました。
合唱曲に限らず、歌のソロと器楽の編成による楽曲にもモテットという語があ
第14回 記譜法の歴史(その3)
記譜法が発展することで、書き記すことのできるようになったことと、逆に書き記すことができなくなったことがあり、この書き記すことのできなくなったことを知ることが演奏の手掛かりになるというお話を致しました。
今回は計量記譜から現代譜への変遷を見ていきます。(といっても現代の楽譜も計
第13回 記譜法の歴史(その2)
計量記譜法
計量記譜法は様々な発展の段階があるものの、大まかに言うと、単音ネウマである「ヴィルガ・プンクトゥム」、2音ネウマである「ペス・クリヴィス」から発展しました。
ヴィルガに対してプンクトゥムは短いので、四角譜で使われていた音符をそのまま使って、それぞれLonga(
第12回 記譜法の歴史(その1)
このブログで
第3回 ネウマとは
第4回 グレゴリオ聖歌からポリフォニーへ
第5回 フランドルのポリフォニーからJ. S. バッハへ
と、
グレゴリオ聖歌→フランドルのポリフォニー→バッハの声楽曲
という流れのお話をしました。
今回は、記譜法の変遷という観点からこの流れを跡付