第54回 教会カンタータに綴られた物語4

これまでの記事

第51回 教会カンタータに綴られた物語1

第52回 教会カンタータに綴られた物語2

第53回 教会カンタータに綴られた物語3

カンタータ公演情報はこちら

最終回となる今回はBWV99のテキストについてです。



カンタータ第99番「神の御業は正しきこと」 BWV 99

Kantate Nr. 99 „Was Gott tut, das ist wohlgetan” BWV 99


このカンタータに貫かれたテーマは、神への絶対的な信頼です。いついかなる時も、神を求め、信じていなさいということだけがこのカンタータのテーマです。


このテーマは、このコラールカンタータのもととなったコラール「神の御業は正しきこと」から導き出されています。冒頭合唱はこのコラールの第1節、たとえ今苦しみにあっても、神が自分を守ってくださる、という信頼感をあらわします。そこから先も一貫して、不慮の事故にあっても(第2曲レチタティーヴォ)、十字架の苦しみにおいても(第3曲アリア、第5曲二重唱)、苦悩や悲嘆がどれだけ積み重なっても(第4曲レチタティーヴォ)、苦悩、死、不幸に襲われても(第6曲コラール)ひたすらに神の救いを信じなさいということが言われます。