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サリクス・メンバーの声 第3回

サリクス・カンマーコア第2回定期演奏会にテノールで出演する富本泰成です。

 主宰の櫻井とは芸大の学部時代の同期で、もう7年以上も一緒に歌っていることになります。  ヴォーカルアンサンブル・カペラや古楽アンサンブル「コントラポント」などのグループへ一緒に参加してきました。  それらの活動を通して、ドイツ・イタリア・フランスのバロック音楽、ルネサンス音楽、中世の音楽…そして西洋音楽の源流の一つであるグレゴリオ聖歌を学んできました。

サリクスのコンセプト(抜粋)は

「歌心の粋を集めた「ネウマ」を解釈し、その歌唱法をグレゴリオ聖歌のみならず、ポリフォニー、そしてJ. S. バッハの演奏にも生かしていく」です。

(「ネウマ」についてはサリクスのブログにたくさん書いてあるので、読んでみてくださいね!)

 この「ネウマ」のすごいところは音楽と言葉を不可分な関係で繋いでいるところだと思います。  ネウマの通りに上手に歌えれば、旋律の中で言葉は言葉として聞こえてきますし、逆もまた然りです。

 つまり言葉を自然に聞かせるためには、ネウマを上手に歌えるということが不可欠だと思うのです。

 歌は言葉を旋律に乗せて語るものですから、言葉が自然な語り口で聞こえなければ、いい歌とは言えないと僕は思っています。

 実は、僕がはじめてバッハを聴いた時の印象はあまり良くなかったです。  メリスマの多い曲だったと思いますが「みんな真顔でハハハハハハハハ、へへへへへへへへへ言っている…こわい…」というものでした。  今はバッハ大好きで、緻密に作曲された合唱曲だったり、コラールの凝った和声にいろいろな感情が込められていて、偉大な作曲家だと思います。  器楽的・声楽的な演奏法の解釈がいろいろあって、様々なアプローチの演奏を楽しめますし。

 そんな中で、音楽の中で言葉を言葉たらしめるネウマを元に、言葉への徹底したアプローチでバッハを追求するサリクスの活動は本当に価値があるものだと思っています。  僕自身がそういうバッハを見てみたい、聴いてみたいと心から思います。

 たくさんの方に支持会員にお申し込みいただき、またご寄付をいただき、本当に感謝しております。

 まもなく、集中的にリハーサルが始まりますが、本当に楽しみです。

 第2回定期演奏会も、きっといい演奏会にしてみせます!  みなさん、聴きにいらしてくださいね!

 

主宰している団体三つを簡単に紹介させてください。

まずは一番長く活動しているグループから。

『Vocal Ensemble歌譜喜(かぶき)』です。

 イギリスのThe King's Singersというグループにあこがれて作った団体です。  今は動画のようにThe King's Singersのカヴァーをはじめ、世界中のアンサンブルグループのカヴァーや日本人作曲家への新曲委嘱活動を行っています。

6月3日に千葉県の美浜文化ホール 音楽ホールで、6月5日に東京都の府中の森芸術劇場 ウィーンホールでそれぞれコンサートを行います。

 また、先日デビュー・アルバムが発売になりました!  世界中のヴォーカル・バンドの名曲を集めたカヴァー・アルバム「GENE」 Amazon様でのCDの取り扱いと共に「e-onkyo music」様でのハイレゾ音源の配信も行っております。

 ご視聴、ご購入はコチラから↓ ハイレゾ音源(データ)・ご視聴

CD

Vocal Ensemble歌譜喜ホームページ

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続いて『男声アンサンブル八咫烏(やたがらす)』

 後述する女声アンサンブル八重桜とともに、声楽家を集めてみんなで本気でアンサンブルに取り組もうと立ち上げました。  Salicusにも参加しているメンバーが多く、櫻井・谷本・大津・富本の4名が歌っています。

 9月9日に八重桜と一緒に歌います。  ドイツロマン派の男声合唱と、八重桜との合同ステージでは16人で16声部の合唱曲に挑戦します。

Facebookページにて最新情報が見れます↓ https://www.facebook.com/yatagarasu8v/

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最後に『女声アンサンブル八重桜(やえざくら)』

八咫烏とともに立ち上げた女声アンサンブルです。 僕が主宰する団体はすべてアカペラの合唱曲を演奏していて、和音を美しく響かせるための「純正調」という音程の取り方の概念を使っています。 Salicusにはアルトの野間・眞弓が参加しております。

7月11日(月)に台東区生涯学習センター ミレニアムホールにてデビューします!

Facebookページにて最新情報が見れます↓ https://www.facebook.com/yaezakura8v/

 

テノール

富本泰成(とみもと やすなり)

東京藝術大学音楽学部声楽科を卒業。 アンサンブルでの演奏を中心に活動しており、「Vocal Ensemble歌譜喜」「女声アンサンブル八重桜」「男声アンサンブル八咫烏」の3つの団体を主宰している。 歌手としてはヴォーカル・アンサンブル・カペラ、古楽アンサンブル「コントラポント」、Salicus Kammerchorなどに所属し、主に古楽演奏の分野で活動している。 ヴォイトレ・マスター®メソッドに基づいた発声をMasayo Yamashita、純正調の理論を犬飼将博、古楽演奏を花井哲郎の各氏に師事。

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【次回公演】

Salicus Kammerchorの次回公演は『第3回定期演奏会』です。

4月22日(土)14:00開演

横浜市栄区民文化センター リリスホール

4月27日(木)19:15開演

台東区生涯活動センター ミレニアムホール

曲目

”Lobe, den Herrn alle Heiden” BWV 230

”Der Geist hilft unser Schwachheit auf” BWV 226

詳細はコチラ↓

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【最新動画配信!】

第2回定期演奏会より、Heinrich Schütz “Musikalische Exequien” op. 7 III. Canticum Simeonisを公開中です!

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