
Ensemble Salicus
Salicus Kammerchorから生まれた声楽アンサンブル。グレゴリオ聖歌を主なレパートリーとする。10世紀頃に書かれた「古ネウマ」を手がかりに、グレゴリオ聖歌の歌唱法を模索している。
特に特殊ネウマ(装飾ネウマ)と呼ばれる、クィリスマ、オリスクス関連ネウマ、トリゴン、アポストロファの演奏法については、微分音にも着目し、グレゴリオ聖歌における装飾的な演奏法を追求している。
Gregorian chant "Proprium in ascensione Domini" / "Ordinarium missae I"


櫻井元希
広島大学教育学部第四類音楽文化系コース、東京藝術大学音楽学部声楽科を卒業。同大学院古楽科バロック声楽で修了。声楽を枝川一也、寺谷千枝子、櫻田亮に、バロック声楽を野々下由香里に、合唱指揮をアレクサンダー・ナジに、指揮を今村能に、古楽演奏を花井哲郎に師事。
Salicus Kammerchor主宰。フォンス・フローリス古楽院講師。東京藝術大学バッハカンタータクラブ2013-2015年度演奏委員長。ヴォーカル・アンサンブルアラミレ、リーダー。ヴォーカル・アンサンブル カペラ、古楽アンサンブル コントラポント等に所属。

鏑木綾
東京生まれ東京育ち。幼少期から歌うことが好きで、10歳の時に小学校の聖歌隊に入り、賛美歌やハンドベルを通してキリスト教音楽に親しむ。国立音楽大学附属高等学校音楽科へ進学。同時期に中世音楽合唱団に入り、グレゴリオ聖歌やルネサンス音楽を歌う楽しみを知る。国立音楽大学声楽科へ入学し、西洋古楽コースでバロック音楽を学ぶ傍ら、日本伝統音楽コースで三味線を専攻し、長唄囃子のサークルに入り、長唄にも魅了される。ハンドベルもサークルで続ける。東京藝術大学大学院古楽科バロック声楽専攻修士課程修了。好物はきゅうり。

渡辺研一郎
ピアニスト、歌手。これまでにピアノ、クラヴィコード、グレゴリオ聖歌やポリフォニーといった教会音楽の演奏法を学ぶ。
早稲田大学政治経済学部卒。東京藝術大学院修士課程音楽学専攻修了。グレゴリオ聖歌の初期の記譜法「譜線無しネウマ」に関する研究を行う。近年はフランスのソレム修道院に滞在し、グレゴリオ聖歌による日々の典礼を経験。
ピアニストとして、合唱団、歌手、器楽奏者、朗読グループ、劇団など多数の団体・個人と共演。歌手・田村幸代の1stアルバム『秋光』のピアニスト。また歌い手として、ヴォーカル・アンサンブル カペラ、サリクス・カンマーコアなどに所属。フォンス・フローリス古楽院講師。国立音楽大学非常勤講師。自主企画 spin notes。