
デビューコンサートの選曲に関して
Singet dem Herrn ein (altes und) neues Lied!
グレゴリオ聖歌が映し出す新たなバッハ像 Salicus Kammerchorデビューコンサートの選曲についてその趣旨をお話しさせて頂きたいと思います。
団体プロフィールにもあげましたように、J.S.バッハをJ.S.バッハたらしめたものは何なのか、というのがこの団体のテーマですので、プログラムのメインとして取り上げるのはJ.S.バッハの作品です。今回メインプログラムと致しましたのは、バッハのモテットSinget dem Herrn ein neues Lied BWV 225。このモテットは、3つの異なる詩篇と作者不詳の自由詩をテキストとした作品で、二つ目の詩篇はJ.Gramannによってコラールとして作詩されました。 このSinget dem Herrn ein neues Lied BWV 225に含まれる三つの詩篇が、バッハ以前にどのように作曲されてきたかを辿るのが今回のプログラムのコンセプトです。それぞれの詩編について、グレゴリオ聖歌、ラテン語に