サリクス・メンバーの声 第2回

Salicus Kammerchorでソプラノを歌っている金成佳枝です。  少しだけ自己紹介と、私なりに”サリクス”の良さを語らせて下さい。  小さい頃から運動が苦手だった私は、運動会で楽できるという不純な動機で吹奏楽を始め、その流れで合唱も始めました。いつの日か「音楽を続ける

サリクス・メンバーの声 第1回

サリクス・カンマーコアの第2回定期演奏会、テノールで出演いたします渡辺研一郎です。第1回に引き続き、2回目の出演です。  主宰の櫻井さんとはヴォーカル・アンサンブル カペラ(音楽監督=花井哲郎氏)などで共演させていただいています。主にグレゴリオ聖歌や中世・ルネサンス期のポリフォ

クワイヤブックができるまで

今回は、中世ルネサンス期にポリフォニーの演奏に使用されたクワイヤブックについてお話ししようと思います。  クワイヤブックとその特徴については、第14回 記譜法の歴史(その3)に詳しく書きましたので、こちらもご参照いただければと思います。  簡単に言うと、クワイヤブックで演奏す

第18回 J. S. バッハのモテット(その4)

ようやく最終回です。モテットシリーズの最後に演奏しますのは、大曲、"Jesu, mein Freude"です。  このモテットは、5声と編成としては小編成ながら、演奏時間はバッハのモテットの中では最長の約20分かかる大作です。対をなす大作"Singe

第17回 J. S. バッハのモテット(その3)

“Lobet den Herrn” BWV230  “Lobet den Herrn”は19世紀の出版譜で伝えられており、オリジナル資料は欠けています。様式的な根拠からも偽作の疑いがかけられていますが、まだ真偽のほどは明らかになっていません。ベーレンライターのバッハ新全集(Neu

第16回 J. S. バッハのモテット(その2)

今年2016年の定期演奏会です。追悼式に用いられたと考えられているバッハのモテットを2曲取り上げ、その他死にまつわる作品を選曲致しました。前半にはハインリヒ・シュッツの《音楽による葬儀》op.7を全曲演奏いたします。この作品は1636年、シュッツの良き理解者であった、ハインリヒ・

再びサポート会員募集のお願い!

サリクスではサポート会員を募集しております。要項はコチラからご覧いただくことが出来ます。 サリクスの目標  そちらの方にも書きましたが、サリクスの当面の目標は、 J. S. バッハのモテット全曲演奏会と、全曲録音です!  様々な演奏団体がバッハのモテットを録音しているのに何

第2回定期演奏会チラシ完成!

今年5月に行われる第2回定期演奏会のチラシが完成いたしました! デザインはJapan Youth Choirで知り合い、櫻井の10年来の友人である剪画作家の吉田健嗣さんです! 吉田健嗣さんのブログ 吉田健嗣さんプロフィール 剪画とは 剪画は一枚の黒い和紙をナイフで切抜き、台紙に貼って完成させる絵画です。細かい技法は色々ありますが、主に黒い和紙を使い、古くから伝わる技法を用いて台紙に糊で貼るという技術が中心となります。基本的には黒和紙の色を活かし、白い紙に貼ってモノトーンのまま完成させる作品と、彩色を施して完成させる作品とがあります。 「剪画」という名称は、それまで使われていた遊技的な意味合いの「切り絵」から、完成させた芸術作品として区別するために新しく作ったものです。「剪」の字は元来切るという意味で、有名な中国の剪紙などもこの文字を使っています。「剪画」には、刀を使って切り抜く芸術という意味が込められています。 剪画によって描かれるモチーフは様々で、特に制約はありません。「剪画は、日本の伝統的な技法と素材を現代に活かし、新しい」芸術の分野を確立したアートです。 (日本剪画協会ホーム―ページより) 実はわたくし櫻井もかつて吉田健嗣さんの作品のモデルになったことがあります。 その作品がコチラ! 作品名『迷夢(めいむ)』 地の黒の紙の上に和紙がのっていて、グラデーションになっているところは、その和紙を半分削っているそうです。 そして健嗣さんの作品で私のお気に入りはコチラ! 作品名『霊羽衣(たまはごろも)』 いやー素敵過ぎですよね。 さて、今回のチラシについては、以下のようにオーダー

第15回 J. S. バッハのモテット(その1)

J. S. バッハのモテット  モテットというジャンルは、13世紀以来様々な種類の楽曲に対して用いられましたが、バッハの過ごしたころには「宗教的な歌詞を持つ声楽曲」という漠然とした意味で用いられていました。  合唱曲に限らず、歌のソロと器楽の編成による楽曲にもモテットという語があ

J. S. バッハ 珍プレー・好プレー

今回は珍プレー・好プレーと題しまして、前半ではバッハの人生につきものだった様々なトラブルにおける珍プレー、後半はそんなバッハを同時代、あるいは後世の人々がバッハをやたらに賛美している様子を(好プレーとして・・・若干苦しいですが)お届けいたします。

第14回 記譜法の歴史(その3)

記譜法が発展することで、書き記すことのできるようになったことと、逆に書き記すことができなくなったことがあり、この書き記すことのできなくなったことを知ることが演奏の手掛かりになるというお話を致しました。  今回は計量記譜から現代譜への変遷を見ていきます。(といっても現代の楽譜も計

第13回 記譜法の歴史(その2)

計量記譜法    計量記譜法は様々な発展の段階があるものの、大まかに言うと、単音ネウマである「ヴィルガ・プンクトゥム」、2音ネウマである「ペス・クリヴィス」から発展しました。  ヴィルガに対してプンクトゥムは短いので、四角譜で使われていた音符をそのまま使って、それぞれLonga(

第12回 記譜法の歴史(その1)

このブログで 第3回  ネウマとは 第4回 グレゴリオ聖歌からポリフォニーへ 第5回 フランドルのポリフォニーからJ. S. バッハへ と、 グレゴリオ聖歌→フランドルのポリフォニー→バッハの声楽曲 という流れのお話をしました。 今回は、記譜法の変遷という観点からこの流れを跡付

第11回 旋法とは(その2)

旋法の情緒的意味  各旋法は、その音域や、音階の中にある半音の位置、フィナリスとドミナントとの音程関係などから、それぞれ独特の雰囲気を持っています。以下は旋法を、ドミナントの低い方から順に並べたものです。 ​​  一番低い第2旋法の低さと第7旋法の高さはかなり際立った特徴という

第10回 旋法とは(その1)

旋法の仕組み  上述のように、旋法ははじめグレゴリオ聖歌のレパートリーをいくつかのカテゴリーに分類するために生まれました。ではなぜこのような分類が必要だったのでしょうか。  それはアンティフォナというグレゴリオ聖歌の形式によるところが大きいようです。  アンティフォナは詩編唱を挟

J. S. バッハ 名言・迷言集

真面目な話題がずいぶん続いたので、ここらでちょっと軽い話題を挟もうと思います。  ときどきこのような形で、コラムを挟んでいこうと思いますので、ぜひ気軽に読んでください。 この度はJ. S. バッハ 名言・迷言集と題しまして、私の独断と偏見によって、バッハの言ったとされる言葉を(

第9回 歌い手にとっての音律(その4)「純正調」

純正調と純正律  最後は音律とはちょっと異なった概念「純正調」についてです。これと似た概念に「純正律」というものがありますが、こちらは音律といって差し支えないと思います。  音律というのは、第6回 歌い手にとっての音律 (その1)でも書いた通り、「音楽に使用される音高の相対的関係

第8回 歌い手にとっての音律(その3)「不等分音律」

今回は少し時代が下って、バロック時代中期以降に用いられた様々な調律法を紹介したいと思います。これらの音律は、使われる調性の拡大にともなって、それに対応するように考えられたものです。ピタゴラス音律やミーントーンと違って、5度を同じ幅に取らないので、不等分音律といわれています。  い

第7回 歌い手にとっての音律(その2)「ミーントーン」

ミーントーン(アロンのミーントーン/中全音律)   前回のピタゴラス音律に続いて、今回はミーントーンのお話です。  ピタゴラス音律が使われていた時代、ヨーロッパ大陸の音楽家にとっては、長3度は不協和な音と捉えられていたというお話を前回致しました。しかしイギリス人にとっては、かな

第6回 歌い手にとっての音律(その1)「ピタゴラス音律」

音律というのは、ブリタニカ国際大百科事典によると「音楽に使用される音高の相対的関係を音響物理的に規定したもの」ということになるのだそうですが、要はオクターブの中にある12の音を、どこにどうやって配置するか、ということです。  まず私たちにとって1番身近な音律である12平均律を考え

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