
第5回 ネウマいろいろ
皆さまこんにちは、渡辺研一郎です。 5回で学ぶネウマ講座、今回で最終回となります。 締めのご挨拶は最後にさせていただくこととし、まずはいつも通り、ネウマのお話をさせていただきたいと思います。 最終回は「ネウマいろいろ」というタイトルを付けさせていただきました。 前回まで、「単純ネウマ」「複合ネウマ」「特殊ネウマ」「融化ネウマ」という4つの分類に沿ってネウマのお話をしてきました。これまでにもたくさんのネウマが登場しましたから、「一口にネウマといっても色んな種類がある (ネウマいろいろである)」と感じられている方もいらっしゃると思います。 本当に、ヴィルガ、トラクトゥルス、ペス、クリヴィス、トルクルス、ポレクトゥス、…等々、一口にネウマといっても色んな種類があって、その意味でも「ネウマいろいろ」なのですが、今回僕がお話したいと思うのは、次のような意味での「ネウマいろいろ」なのです。 同じ種類 (名前) のネウマであっても、記号や文字が付加されたり、ネウマの形が変形するなどして、色々なバリエーションを取り得る。 例えば、クリヴィスやペス、トルクルスとい


日本オルガン研究会 3月例会|終了
日本オルガン研究会 ルター500年3回シリーズ 「宗教改革とオルガン」 3月例会 終了いたしました。 お越しくださった皆様、お声掛け下さった米沢陽子さま、オルガン研究会さま、誠にありがとうございました。 Salicus Kammerchorとしては初めての8人8声の編成、また大オルガンを用いての通奏低音ということで、非常に得難い経験をさせていただくことができました。 ザムエル・シャイトの声楽作品はあまり使いやすい楽譜が出版されておらず、なかなか演奏されることが少ないのですが、この研究の成果としてモダン譜が公開されて、一般の合唱団などでもとりあげられるようになるといいなと思っております。 米沢さんの研究のますますの発展をお祈りしております。これからもSalicus Kammerchorは積極的にドイツ初期バロックの作品を取り上げていきます。 今回シャイトの8声のモテットを演奏させていただきましたが、実に興味深く含蓄のある作品で、なにより歌っていて楽しいというのがなによりの感想でした。 この分野の作品の魅力を広めていけるよう精進してまいります。 皆様