第2回 ネウマを学ぶ①~単純ネウマ・複合ネウマ~

第2回 ネウマを学ぶ① ~単純ネウマ・複合ネウマ~ 皆さまこんにちは、渡辺研一郎です。 5回で学ぶネウマ講座、第2回となります。今回から第4回までは「ネウマを学ぶ」と題し、ネウマの各記号にスポットを当てながら、その名称や意味などについてお話ししたいと思います。 「ネウマ」と一口に言ってもたくさんの種類があります。どのように秩序立ててご説明しようかと考えましたが、ニューグローヴ世界音楽大事典を見ますと、ネウマは大きく4つにグループ分けされています。それは、①単純ネウマ、②複合ネウマ、③特殊ネウマ(装飾ネウマ)、④融化ネウマ、という4グループです。この大きなグループ分けに則りながら順番に進めて行くと理解しやすいのではと思いました。 今回は「①単純ネウマ・②複合ネウマ」についてお話しましょう。 ◎表で見る単純ネウマ・複合ネウマ ではまず、「単純ネウマ」「複合ネウマ」にどのようなネウマがあるのかを表でご覧いただきましょう。 単純ネウマ9種、複合ネウマ2種を掲載しています。 単純ネウマは、主に1音から3音で成る旋律の動きを示すネウマです。複合ネウマは、単純ネウマ同士が組み合わさったり、単純ネウマが拡大することによって形成されて、主に4音から6音で成る旋律の動きを表します。(複合ネウマは、単純ネウマ組み合わさり方や拡大の仕方によって色々な種類があり得るのですが、今回は以下で見るグレゴリオ聖歌の中に出て来る2種類を掲載しました。) ◎グレゴリオ聖歌中に見る単純ネウマ・複合ネウマ 第1回に動画でご紹介したグレゴリオ聖歌 “Alleluia: Vidimus stellam”(アレルヤ唱『私たち

第1回 ネウマに学ぶ~五線譜以外の楽譜に触れること~

皆さまこんにちは、渡辺研一郎です。 昨年2017年1月から5月にかけて、全5回の「月刊ネウマ講座」という連載をさせていただきましたが、この度、サリクス・カンマーコアのブログにてそちらの連載を再掲するという運びになりました。 今月より月2回 (3月は1回) のペースで掲載して参ります記事は、昨年の連載をほぼそのまま踏襲していますが、より分かりやすくという観点から一部言い回し・図表等加筆修正した点があります。タイトルは「5回で学ぶネウマ講座」と改めました。昨年の連載をご覧いただいた方も、改めてお読みいただければ幸いです。 2018年1月 渡辺研一郎 第1回 ネウマに学ぶ ~五線譜以外の楽譜に触れること~ ◎ネウマとは ネウマは「グレゴリオ聖歌のための音符」という認識が一般的かもしれません。ラテン語では “neuma” と書き、中世ヨーロッパでは10世紀の終わり頃から「音符」の意味として使われるようになったようです。語源はギリシャ語の「νεύμα」(「身振り、手振り」などの日本語訳が当てられます)に由来すると言われています。 必ずしもグレゴリオ聖歌の音符のみが「ネウマ」という訳ではないのですが、ネウマがグレゴリオ聖歌の音符としての役目を担い、長い歴史と共にその伝承に携わってきたことは確かです。 一口にネウマと言っても時代・地域によって様々なのですが、今回は「ザンクト・ガレン式」と呼ばれるスイスのザンクト・ガレン修道院由来のネウマを中心に扱います。これは、サリクス・カンマーコアが演奏法上の参考として活用している10世紀頃のネウマです。グレゴリオ聖歌に馴染みのある方などは、ネウマと言うと

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